調査では「良い(増加・黒字・好転)企業割合−悪い(減少・赤字・悪化)企業割合=DI」として表しているが、売上DIは今期10〜12月は▲48.4で、前期7〜9月の▲49.0とほぼ同じだった。
採算DIは▲13.6で、前期▲33.6から上昇した。
業況DIも▲17.2と、前期▲66.4から大幅に上昇した。
利用客数DIは▲48.0で、前期▲51.8よりわずかに上昇。
客単価DIは▲36.8で、前期▲41.4より上昇。
設備投資実施企業の割合は8.4%で、前期9.6%より下回っている。
来期以降1年間の設備投資計画については、「予定あり」4.4%、「未定」20.4%、「予定なし」75.2%。
経営上の問題点(複数回答)で多かったのは「顧客数の減少」68.0%、「客単価の低下」51.6%、「仕入価格・人件費等の上昇を価格に転嫁困難」18.0%の順。「特に問題なし」としたのは9.2%だった。
今期の業況に対する判断理由の特徴的なものとしては次のとおり。
【山口県】猛暑の影響で、衣替えシーズンがずれ込んだこともあるが、最近のお客さまは、着用前にクリーニングする傾向があり、冬物衣類と夏物衣類の両方が多く出た。
【徳島県】例年なら季節の変わり目には仕事量が増えるはずだが、異常気象の影響からか秋になっても暑さが続き、夏物クリーニングをまとめて出すということが少なかった。また、夏物衣料は自宅でクリーニング処理できる衣類が主流になっており注文も少なくなっている。同業者の減少もあってどうにか前年並みを確保できている状況である。
今回、景気動向等調査とあわせて「生活衛生関係営業の雇用動向調査」も行っているが、その中からクリーニング業についてみてみると、従業者数増減動向は「増加した」1.2%、「変わらない」84.0%、「減少した」14.8%だった。
従業者の過不足感としては「不足」12.0%、「適正」74.4%、「過剰」13.6%だった。
現在の雇用環境をみると「確保しやすくなった」6.0%、「変わらない」84.0%、「確保しにくくなった」10.0%。
賃金水準は「上昇した」8.8%、「変わらない」72.8%、「低下した」18.4%だった。
経営上の強み(複数回答)で多かったのは「商品・サービスの質」49.6%、「顧客等とのつながりの強さ」42.0%、「商品・サービスの独自性」20.0%の順。
受動喫煙防止対策実施状況は「実施している」38.4%、「実施する予定」5.6%、「実施していない」56.0%。