新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

　昨年のわが国経済は、訪日外国人が増加し、インバウンド消費が盛り上がりをみせる一方で、国内の個人消費は伸び悩みがみられました。クリーニング業界でもリネンサプライ業とホーム・クリーニング業ではこのような一般的景況を反映して明暗が分かれたように思われます。本年は景気対策に更なる手が打たれ、両業界がこの恩恵を受け力強く発展されますことを切に祈っております。

　産業機械工業会業務用洗濯機部会では少しでも皆様のお役に立つよう、会員各社が効率のよい機械の開発に努めると同時に、昨年は安全性の啓蒙活動に注力し「リスクアセスメントにかかわるガイドライン」を作成いたしました。これは作業安全に関するわかりやすい指針というべきもので、残留リスクマップを製作し、安全性を確保するためのものです。まだ水洗機の一機種にとどまっていますが、将来的には全機種を目指してまいります。また現在は｢クリーニング機械の基礎技術｣という文献の改訂作業を行っています。これは平成16年に刊行されたものが、作成から既に十年以上を経過したことから、最新の状況に即したものに改めるために作業に着手したもので、完成後は広く皆様にご利用いただき業務の参考にしていただきたいと思っております。

　最後になりましたが、本年が皆様にとりよい年であるようお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。