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年頭所感

全国クリーニング協議会

会長 高木 健志

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 皆さまには、輝かしき新春をお迎えになられたこととお慶びを申し上げます。

 昨年は、将棋界では藤井聡太四段が15歳で前人未踏の29連勝を、陸上界では桐生祥秀選手が21歳で日本人初の100m9秒台など、他にも本当にたくさんの若い力が、私達の日常に明るい話題そして勇気や期待を与えてくれました。しかし、海外で相次いで起きるテロ行為や北朝鮮の常軌を逸した行動は、絶えず世界中に緊張と恐怖を生み続けています。また、国内では政治・経済両分野とも明るい兆しが見えないまま不透明な中で彷徨っている感じが否めない状況でした。

 クリーニング業界を取り巻く環境は今、著しい変化が続いており、またその速度は年々あがっています。とりわけ、諸経費(人件費・資材費・燃料費・運送費、等)の高騰は、今後も期限が見えないまま継続していくことは明白で、各社は経費の削減を重要課題と位置付け、企業経営に取り組んでいかなければならない状況にあります。業界全体の課題としては、総需要の減少や高齢化社会などの環境の変化に対応する上で、低料金競争から脱却し、お客さまに対する「クリーニング(サービス)としての本質は何か」を改めて模索しながら、業界内が一つの方向性のもとで生き残りをかけ、新たな業格向上をめざしてチャレンジしていくことが求められていると考えます。

 昨年の秋に行われた衆議院選挙の結果を踏まえ、新たな政界の図式が構成されスタートしました。その中にあって、各方面・各業界における「業法」の見直しや改革に対し、大変なスピードを持って立案・検討が進んでいます。その最たるものの一つに、「道路交通法」の大幅な見直しが行われています。時代の流れ・推移を的確に捉えながら、これから先(将来)を見据え社会情勢の変化や新たな仕組みに対し、どう対応しどのような制度やルールで適合させていくか、我々も注視していかざるを得ない環境下であると考えます。その中で、我々に最も関係のある「クリーニング業法」は、60年前に制定されてから今日まで大きな変更・見直しのないまま適用されてきています。業界内の変化は著しくインターネット宅配クリーニング、コインランドリー、無人受け渡しBOXなど新たな取り組みも次々と生まれてきており、現実には様々なサービスとして各エリア・分野で、認知・成長してきているにも関わらず、この業法だけが時代に逆行している感が否めません。近い将来、見直しが進められることを期待したいと思っていますし、全協としても協力すべきところへは積極的かつ公正に関わってまいりたいと考えております。

 一方、昨年は製鉄業界や自動車業界のトップランクに位置する複数の企業において、長年にわたりデータ改ざんや不正・コンプライアンス違反が明るみに出た事件は、その企業の歴史とともに長い年月をかけ築き上げてきた信頼が(いくら日本を代表する企業であっても)一瞬で崩壊するということを、改めて痛感したところです。このことを教訓に、我々クリーニング業界においても、大切なお客さまお一人おひとりへの真心を込めた応対と、大切なお品物1点1点をニーズに合わせた的確なクリーニングを行うという当たり前で最も基本的なことを、どれだけ真摯に受け止め誠実に取り組んでいくかを徹底し、我々の思いが本当にお客さまにきちんと届いているか、お客さまは本当に理解・納得していただいているか、についても確認しながら、お客さまとの信頼関係を築き続けていかなければならないと、改めて強く感じたところであります。

 最後となりましたが、今年1年が皆さまにとって最良の年になりますようお祈り申し上げますとともに、ますますのご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。



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