全国ふとんクリーニング協会
理事長 渡沼 進
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
昨年は大雨、台風、北海道胆振東部地震など、各地で大きな災害が発生しました。被災された皆様には心よりお見舞い申し上げ、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。
さて、2018年度の実質GDP成長率は前年比+0.6%と4年連続でプラス成長を達成したとみられ、12月に発表された中小企業景況調査を見ましても、基調としては緩やかに改善していることが報告されています。
しかしながらクリーニング業界を振り返りますと、家計調査報告の結果でも上半期のクリーニング代支出は前年比で約5.5%のダウン。下半期もダウンが続き、改善の傾向はまだみられません。最低賃金が上昇する中で人手不足も深刻化し、本年10月1日からは消費税増税も実施されるなど、厳しい状況の中で変化と対応が望まれる年となるでしょう。
こうした中、全国ふとんクリーニング協会では、より消費者に信頼されるための「品質基準認定店制度」をスタート。昨年度は会員の過半数が認定を受けました。この「品質基準認定店制度」は、ふとん製造メーカーからの評価も高く、昨年11月29日から開催された全国展示会CLV21では、製造メーカー団体と協力して相互に品質基準マークを推奨する取り組みも実現しました。ふとん製造メーカーの協力を得て、いよいよ「ふとんを洗う文化」が生まれつつあります。
さらに諸官庁やマスコミ等も通じて「ふとんは定期的に洗うもの」という観念を消費者に定着させ、業界の健全な発展の基盤づくりを進めて参ります。
ふとんクリーニングというビジネスが、将来に向かって大きく飛躍し発展していくために、関連業界の皆様と共に様々な事業に取り組んで参る所存です。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。