一般社団法人 日本リネンサプライ協会
会長 山田 修
明けましておめでとうございます。
天皇陛下のご退位と皇太子殿下のご即位が行われる平成最後の新年を迎え、厳かな心持ちで皆様方にご挨拶を申し上げます。
旧年中は、皆様方より日本リネンサプライ協会に対し格別のご支援、ご協力を賜りましたこと厚く御礼申し上げます。
昨年の暮れ、当協会が長年総力を挙げて取り組んできた外国人技能実習に関し、確かな一歩を記すことが出来ました。リネンサプライ職種が外国人技能実習制度の2号移行対象職種になり、当協会が技能実習評価試験の実施機関に認定されましたことをご報告させて頂きます。改めて、これまで献身的に携わって来られた役職員の皆様方に厚く感謝申し上げますとともに、適時懇切なご指導、ご支援を下さった厚生労働省の担当官を始め関係各方面の皆様方にも謝意を表します。
新たな外国人技能実習制生の受入れの道が開けたことは私共にとって大きな喜びですが、同時に、当協会には技能実習評価試験の厳正かつ着実な実施、そして個々の実習実施者(工場)には制度の本旨に即した実習生の保護と技能実習の適正な実施という責務がそれぞれ課せられることとなりました。年頭に当たり、協会会員並びに関係各位に対し、格別のご理解とご協力を切にお願いする次第です。
さて、私はかねてよりリネンサプライ業界の社会的信用と地位の向上を念願して参りましたが、そのためにはユーザーの皆様方に安心・安全なリネン品を提供することが何よりも大切だと確信しております。このため当協会は、本年新たに「指定洗濯物検体検査事業(仮称)」を創設し、協会事業として会員の全工場で年2回の細菌検査を実施する事業をスタートさせます。併せて当協会の基幹事業である「衛生基準認定制度」の適切な運営とその普及拡大を進めて参ります。また、関係団体との連携の下に、関係企業の従業者の知識の習得、技術の向上等を目的とする「リネンサプライ業技能講習会(初級、中級、上級)」を、引き続き東京、大阪で開催するほか、6月の通常総会に合わせて「リネンサプライセミナー」、秋には先駆的な工場の見学を含む「リネンサプライ講習会」を開催します。
さらに、労働災害の未然防止に資するため、昨年刊行した「労働安全衛生手帳」の普及に努めるとともに、新たに外国人労働者にも分かりやすい「労働安全衛生DVD」を作成し、頒布します。
このほか、機関誌「リネンサプライ」、協会ホームページによる普及・広報活動を進めるほか、各工場のご協力の下に「工場見学会」を実施するなど普及啓発に努めて参ります。
そして、外国人技能実習法に基づき全国各地で技能実習評価試験の実施がスターとすることになります。現在、持続可能な試験事業の構築に向け、膨大な準備作業を進めておりますが、試験会場、試験監督要員の確保を始め様々な課題を解決していかなければなりません。会員及び関係各位に、重ねて格別のご協力をお願いいたします。
目を転じますと、今秋のラグビーワールドカップ、来年の東京オリンピックパラリンピックと、大規模な国際競技大会が続き、国を挙げた幅広い取組が繰り広げられています。経済社会活動の一翼を担う私共といたしましても、両大会の成功のため最大限の支援をして参りたいと思います。
結びに、当協会に対する倍旧のご厚情とご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様方の益々のご繁栄とご多幸をお祈り申し上げまして新年のご挨拶といたします。